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CIEは、1986年に「屋内照明ガイド」第2版を出版した。その後、照明の実務は大きく変化し、今回CIEスタンダードとして、新しいガイドが必要となった。
良い照明のためには、照明の量と質に、等しく注意しなければならない。作業に十分な照度を供給することは必要であるが、多くの場合、見やすさは、照明システムによって生じるグレアの程度に加え、光のあて方、光源の色特性、仕上げ面に依存する。本スタンダードでは、様々な作業場と作業のタイプについて、照度だけでなく、不快グレアの制限値や演色評価数の最低値を明記している。また、視覚的に快適な状態を作るためのパラメータを提案している。それらの推奨値は、安全かつ健康的能率的に作業を行うための要件と、程良いバランスを取るものと考えられ、実用的なエネルギー効率の良い方法で達成できる。作業の生産性には、人間工学的なパラメータや、作業の属性も関係する。例えば、視覚補助器具や特別な照明システムの適用によって、照度を上げずに、生産性を高めることができる場合もある。
本スタンダードは、事務所、各種工場、教育施設、保健施設、商業施設、図書館、ホテル、興行場、空港、屋内駐車場などの様々な建物について、照度、グレア制限、色の質に関する指針を与えている。