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CIE 228 Grey-Scale Calculation for Self-Luminous Devices /自発光デバイスのためのグレースケールの計算法
CIE 228 Grey-Scale Calculation for Self-Luminous Devices /自発光デバイスのためのグレースケールの計算法
規格番号
CIE 228:2018
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発光ダイオード(LED)や液晶(LCD)のディスプレイなど現代のカラーメディアは,本報告書の自発光のグレー(一般的に言えばニュートラル)スケールを適応することができる。色差の計算では通常ニュートラルまたは無彩色成分も計算されるが,このニュートラルスケールは,単独の製品を比較する際,かろうじて見える輝度差の計算や,等価に見える無彩色スケールの閾上のステップ,視探索をしながら行う無彩色のアピアランスのマッチング及び無彩色視標の目立ち度の評価などに用いることができる。CIELAB および CIELUV 色空間で用いられているCIEライトネス L*は,反射物体を対象とした同様の目的で開発され,1983年からCRTディスプレイの評価に用いられてきた。一方,コンピューターのディスプレイ,広範囲の照明器具(照明目的ではなく芸術的または情報提示の目的で利用されるもの),広告メディア,サイン,安全用照明,研究または医学用ディスプレイ,航空機用ディスプレイ,ヘッドアップディスプレイなどの自発光デバイスは,高輝度,高解像度,高コントラストで表示されることが多い。そのため自発光のニュートラルスケールが必要となる。この自発光のニュートラルスケールでは,標準白色を特定する必要は無く,視標の背景輝度を考慮した関数となるため最大値は設定されていない。またこの自発光のニュートラルスケールを用いて,空間的に小さく高コントラストなものも評価できるため,眼内光散乱を説明することもできる。この自発光のニュートラルスケールでは,基準点を検討することにより自発光の画像の部分的な色差の計算(CIELAB, CIEDE2000, or OSA-UCSなど)が可能となる。本報告書では,推奨する計算法を改良することにより検討可能となる下記の応用事例についても述べている。
• 薄明照明条件(映画やビデオなど)
• 特定の視野角やコントラストの形状の影響の計算
• 視覚刺激の配置(隣接している,または離れている場合など)の影響の検討
• 網膜以外(白色点のような大脳皮質視覚領での評価など)の影響や,視標に隣接していない周辺状況の検討
この出版物は英語で書かれており,フランス語とドイツ語の短い要約が掲載されている。この出版物は,7つの図と4つの表からなる38ページで構成されており,CIE Webショップ,あるいは,CIE加盟国(日本照明委員会)からすぐに入手可能である。
TC 1-93「自発光のための無彩色スケールの計算法」の以下のメンバーが,この技術報告書の作成に参加した。この技術委員会は,第1部会「視覚と色」の傘下に設立された。