CIE 224 CIE 2017 Colour Fidelity Index for accurate scientific use /正確な科学的用途のためのCIE2017色忠実度指数
規格番号 CIE 224:2017
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CIE13.3 (1995)で定義されているCIE演色評価数(CRI),特に平均演色評価数Raは広い分野で採用され,照明に関する規制,国際及び多くの国内標準規格として用いられている。しかし,近年,特に固体光源についてはRaが必ずしも視覚評価と合致しないことが言われてきている。この不一致は,第1は色忠実性における不正確さであり,第2は色忠実性では扱えない色の質の効果(例えば鮮やかさなど)との不対応がある。CIEは,照明光源の評価におけるこの2つの側面に応じた白色光源の評価法の必要性から,それぞれに対応する評価法を開発するために2つのTCを設立した。それらは,色忠実性の評価を目的としたTC1-90と色忠実性以外のより知覚的な色の質の評価法の開発を目的としたTC1-91である。
TC1-90の成果であるこの技術報告書は,まだ解決すべき技術的問題点が残されているものの,参照光源に対して正確な科学的用途のための色忠実度を表す指数Rfを提案する研究報告である。ここで提案する色忠実度指数は北米照明協会のTM-30-15で制定された演色評価法の一部である色忠実度に関する部分だけを述べたもので,より知覚的な色の質などの色忠実度以外については述べていない。しかしながら,従来のCRIによる色忠実性の評価についての不正確さに言及している。この指数の重要な改良点は,色差を計算する色空間の変更と,テスト色票の変更である。テスト色票に関しては,均等色空間に均一に分布し,評価指数が色票に依存しないような99色の色票の採用している。
平均色忠実度指数Rfはテスト光源によって照明されたテスト色票の色がどのくらい参照光源下での色に近いかを全てのテスト色票の平均値として評価するものである。つまり,平均演色評価数Raと同じように,色の質におけるひとつの側面についてのみ評価するものである。したがって,色を忠実に再現することに関しては科学的に正確であるが,総合的な色の質を評価するものではない。照明の色の質に関する演色性は彩度の効果や特定の照明の目的に影響されるからである。したがって,Rfは平均演色評価数Raに置き換わるものでなく,照明光源の等級付けや種々の照明に関する基準値等に用いるものではない。演色評価数の置き換えは将来の研究,議論の対象であり,これには平均色忠実指数Rfの評価とともに,照明産業界,エンドユーザーのための演色評価法として,色忠実指数だけでは評価できない色の質を評価するための方法の開発も含まれる。
この刊行物はCIE2017色忠実度指数のエクセルの計算ツールを提供しており,これにはテスト色票の分光データも含まれている。
この出版物は英語で書かれており,フランス語とドイツ語の短い要約が掲載されている。この出版物は,4つの図と12の表からなる52ページで構成されており,CIEの加盟国またはCIE Webshopから入手できます。

TC 1-90「色忠実度指数」のメンバーが,この技術報告書の作成に参加しました。この技術委員会は,第1部会「視覚と色」の傘下に設立されました。

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